登山をもっと楽しむための準備
- 2008.09.13
- 浅間山
現在も浅間山は登山規制中です。
浅間山は相変わらず火口周辺2キロ以内立ち入り禁止規制が引かれています。
(火山活動度レベル2※賽の河原までは登山できます。)
これがレベル3になると黒斑登山もできなくなってしまいます。
(車坂から登山禁止、浅間口も一の鳥居までしか行けません。)
すこしでも早く火山活動が収まってもらうのを祈るばかりです。
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◆◇◆ サントレース・トレッキング通信 ◆◇◆
2008年9月号
安心を支えるポール技術と共に60年
株式会社シナノ
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[1] 9月6日 黒斑山登山日誌
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今回も5人パーティーでの登山です。
ただしほとんど登山経験なしの初心者集団です。
が、みんな若いし、まあ、大丈夫でしょう。
(しかし、若い と 大丈夫 はイコールではありません。)
今回も良い経験ができました。
9月6日・・・黒斑山登山
今回は、以前から計画がありながら、なかなか実行に移せなかった、有志登山です。
ここ数日南海上の低気圧が居座り、すっきりしない天気が続いておりましたが、
この日は何とか持ちそうなので、いざ出陣!ということで総勢5名、車坂峠に集合です。
登山開始後約40分、途中の見晴らしガレ場で小休止。
晴れていれば遠くに北アルプスが望めるのですが、この天気ではちょっと無理。
ここで1名が体の不調を訴えリタイア。当人は引き返すことを希望。残り4名が黒斑登山を実行。
(悩めるリーダー決断その1:仲間に体調不良者が出た時の対応)
槍が鞘では、雲の切れ間から浅間山が姿を現します。
今回黒斑登山初めてのメンバーに、ここで浅間山を見せてやらねばリーダーの資格無し!?
宇都宮からの団体様ご一行も記念撮影です。我々メンバーも携帯カメラに収めています。
ここから先のコースをどうとるか?考えられるコースはA,B,Cの3コース。
色々考えた末、B案を選択。《黒斑コース参照1》
(悩めるリーダー決断その2:天気も気になる。初心者というのも気になる)
急坂の草すべりを下りる。
(「草すべりを最後に登るよりも、先に下ったほうが楽かな?」との判断が正しかったかどうかはいまだ不明)
楽に下りられると思ったのが甘かったか。
予想以上に時間がかかり、湯の平に下りたのは11時30分頃(予定より30分以上オーバー)。
そのころJバンド、仙人岳一帯はすでに真っ黒いガスに覆われています。
どう考えてもこれからJバンド、蛇骨岳へ行くには、天候不安、時間も気になる。
さあどうするか?
この時、先にリタイアした本人より携帯メールで一報あり。
高峰高原ホテルで風呂に入りのんびりしている。とのこと。
ここで思いついたのが、火山館—天狗温泉下山コース(この手もあったか!?)
ちょっと物足りなさもありましたが、この天候では無理は禁物。
リタイア組に連絡を取り、天狗温泉まで迎えを依頼し、
火山館を目指すこととする。
《黒斑コース参照2》(悩めるリーダー決断その3:当初の予定を変更。臨機応変に対応)
昼飯の準備だけは万事怠りなし。
メンバーのひとりが前夜から仕込んだというトン汁を暖め、火山館で昼食をすませ、
そのまま天狗温泉に下山。メデタシ、メデタシ・・・。
今回の高山植物「ヤマトリカブト」
今回の教訓:若い女性はおしゃべりが多い・・・(熊除けにはなるが、体力の消耗にもつながる。要注意!!)
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[2] 登山の楽しみ方
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高山植物をあれこれ見たり調べたり、楽しいですね。
登山には高山植物のほかにもさまざまな楽しみ方があります。
楽しい登山を、より楽しくするために・・・
《写真は車坂峠から黒斑への登山道入り口》 団体の皆さんストレッチ体操はすみましたか?
出発前の準備で楽しさ倍増
●出発前にストレッチ体操は皆さんよくやると思います。その時にできればステッキのチェックも済ませましょう。
初心者の方ではステッキの長さ調節など基本のことが理解できないまま
(ひどい場合は購入したてで値札の付いたまま)持参する人もいます。
リーダーの方は必ず出発前に使い方の指導をお願いします。
雲を読む
●特に、夏山の天気は一定しません。
9月上旬の長野県佐久地区では「曇り、一時晴れ、午後ところにより雨」—こんな天気予報が毎日のように続きました。
上の写真は9月6日登山当日の雲です。見事な入道雲です。このあと、30分ほどたって土砂降りの雨となりました。
最低でも、雲の種類と特徴がわかっていれば、もっと楽しい登山ができるかもしれません。
森林を楽しむ
●黒斑山、高峰高原は高山植物の豊富さで有名ですが、実は樹木にも興味を持ってみると、奥の深いものがあります。
これからは紅葉も楽しみの季節ですね。黒斑山には見所のある森林コースがありますので、これについては次回のお楽しみ・・・
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[3] ステッキはこんな時に便利
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ステッキには色々な役目がありますが、敢えて言えば、
安全な登山をするための道具である。といえます。
まさに「転ばぬ先の杖」ですね。
ただし、杖も使いよう・・・間違った使い方は危険です。
登山前にしっかりと杖の使い方をマスターしておきましょう。
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[4] 編集後記
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登山家の山野井泰史さんが熊に襲われ重傷です。
幸いにして命に別条は無いようなので不幸中の幸いでした。
私は浅間山で熊に出会った経験はありませんが、
熊はむしろ軽井沢や麓の住宅街に現れては物議をかもしています。
山歩きではできるだけ熊よけの鈴などを用意し、
用心に越したことはありませんね。ご注意を!・・・
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