ヒマラヤ山脈 チョーオユー 登山レポート
- 2016.11.17
- ヒマラヤ山脈
登山ガイドの岩田京子さんから、ヒマラヤ山脈のチョーオユーに挑戦された登山レポートを頂きました。
チョーオユーは標高8,201 mで世界第6位の山です。
厳しい状況の中での登山に、シナノの折りたたみトレッキングポールフォールダーFREEが同行しました!
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チベットとネパールの境に位置する8000m峰、チョーオユーへ行ってきました。
今まで、3000m峰の富士山をはじめ、4000m峰、5000m峰、6000m峰と経験を重ねて準備を進めてきた。8000m峰は私にとっては、未知の場所となる。不安は多くあるものの、期待や楽しみな気持ちの方が強かった。
ベースキャンプへ向かう前、順応の際に登った山でもガレ場が多かったためSINANOのフォルダーFreeが大活躍でした。
ティンリという町を出発し、TBC(テンポラリーキャンプ)~バルン(デポキャンプ)~と高度を少しずつあげていき、約5700mのABC(アドバンスベースキャンプ)まで到着する。ここでやっと登山のスタートラインに立つことになる。
ここで数日を過ごし、プジャという安全祈願をしてから山頂へ行く準備段階へと移ります。
このプジャという儀式は、どの隊も必ず行うもので、シェルパたちはこの儀式が終わらないうちは山頂を目指さない。というくらい重要な儀式なのです。
祭壇を作り、そこに様々なお供えをして、ラマ僧にお経を唱えてもらい、人の安全はもちろんの事、山で使用する靴やアイゼン、ピッケル、ストックなど主だったものも一緒に祈願をしてもらいます。
それらを身に着けて少しずつ高みを目指すのですが、高所登山は一気に山頂へ向かうわけではなく、まずはベースキャンプから一つ目のキャンプ地である約6400ⅿに位置するC1へ日帰りであがります。一旦ベースキャンプへ戻り休息をし、再びC1へあがり宿泊して、徐々に身体を高度に慣らします。
そのあとは、C2に向かう際のアイスフォール直下まであがるという行程をこなしながら、焦らずじっくりと頂きを目指せるチャンスを狙います。
今回、そのチャンスを掴むことができた私は、約7200m地点にあるC2を深夜に出発し一気に山頂を目指しました。登頂日は天候にも恵まれ、明け方には眼下に素晴らしい景色も見ることができました。
陽の光が高くなると同じように、自分がいる場所も高くなっていく。
気がつくと斜度がゆるくなっていた。チョーオユーの山頂付近は平らな雪原が続くという情報を聞いていたので、もうすぐ山頂だと感じた。
平らな雪原を1時間ほど歩く。気温も上がりはじめたのか、少しずつガスが発生しはじめ、まるで雲の中を歩いているような感じになった。注意深く見ないと足元のトレースもわからなくなりそうなくらいの白一色の世界だった。
黙々と歩みを続けていくと、遠くにカラフルなタルチョがみえた。平らに見える場所ですが、なんとそこが山頂!一緒に歩いたシェルパとも喜びを分かち合い記念撮影。
何も見えなかった山頂にしばらくいると奇跡的にガスが晴れて、エベレスト、ローツェ、ヌプツェが浮き上がってきたのです!その光景は本当に感動的で「頑張ってきてよかった」と心から思えた瞬間でした。
登山ガイドの岩田京子さん。ありがとうございました。
もっと詳しく読みたい方は、岩田さんのブログをご覧ください。
いわたきょうこさんのブログ:http://ameblo.jp/kezume51/
お使い頂いたフォールダーFREE。
深雪用のバスケットに付け替えれば、冬の登山にもしっかり活躍しますね。
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