屋久島トレッキング@社員研修
- 2012.03.13
- その他
今回のサントレ通は珍しく長野県外から、しかも鹿児島の世界遺産「屋久島」からお送りします。注目を集める屋久島トレッキングを実際に体験すると共に、SINANO製品をフィールドテストするのが目的です。テストサンプルはコチラ。
Fastシリーズにアンチショックシステムを搭載した試作機(ベースはFast-135)、今春発売のヘリノックス「GL 135 SA」、そして好評発売中の「VIP-130 HSS」を比較し、開発にフィードバックしていきます。
ヤクスギランド 150分コース(3月3日/雨)
屋久島には縄文杉や白谷雲水峡など様々なトレッキングコースがありますが、社員研修ということもあり、30分、50分、80分、150分と各々選べるヤクスギランドに決まりました。今回のサントレ通は150分コースを紹介します。
天気は生憎の雨。社員研修の日に雨が降るなんて、よほど社員の日頃の行いがわるゲフンゲフン。
出発してすぐにダイナミックに生えている「くぐり栂」。幹と人を比較するとその巨大さがわかります。
コース途中までは木道が整備されているので、傘をさして普通の靴で歩けたりもします。
木道は雨が降ると非常に滑りやすいです。もちろんトレッキング・ポールもやたらと滑るので、うっかりポールに頼ると危険です。(もともと木道ではポールは使わない!が基本です。が使用するときは当然先ゴム装着です。)
島全体が花崗岩なので、雨が降っても泥が流れず川が透明のまま。
さて、150分コースも荒川橋を渡るとやや険しいトレッキングコースとなります。ここからはトレッキングポールの本領が発揮できます。
ところどころに切り株がありますが、これは江戸時代に伐採されたもの。屋久島の杉は樹脂を大量にため込んでいるので、300年以上前に切り倒されたものでも腐らずに残っています。実は巷に出回っている屋久杉を使用した民芸品は、これら倒木・土埋木が使われているのです。
神聖な雰囲気とはこういうものか、というオーラを醸す巨大屋久杉
天柱杉、母子杉、三根杉などを過ぎ、80分コースと合流し木道になったここでアクシデント!上の写真を撮っていたカメラを落として壊れてしまいました。。。嗚呼、日頃の行いが悪かったのはわたしだったということですね。しかも晴れてきましたし。
仏陀杉@携帯カメラ。何故仏陀杉と呼ばれるようになったかは定かではないそうです。
仏陀杉から「ワシが長老じゃ」と言わんばかりの顔が!…ブルドックっぽくもありますが。
最後に30分コースと合流し、くぐり杉を拝む。もはや、根なのか幹なのかよく分かりません。前述の通り、屋久島の土台は花崗岩なので、木々はあちらこちらに根を張ります。屋久杉を見ていると自然のダイナミズムを感じずにはいられません。
ゴール地点にてわたしたちを迎えてくれたもののけ、ではなくヤクシカ。屋久島の人口よりも多く生息しているそうです。
帰り際には虹が出ていました。
今回は研修旅行ということでしたが、非常に有意義なものとなりました。厳粛にしてダイナミックな自然の生命力。江戸時代まで遡る人と森の歴史。今現在、これらに触れられるのは、限りなく有難いことだと感じました。
SINANO社員として、改めて製品作りにより一層の鍛錬を重ねていきたいと思いました。
使用感が際立つ「VIP-130 HSS」
フィールドテストの結果、最もアンチショックの恩恵を感じられたのは「VIP-130 HSS」でした。特に下りで衝撃を和らげ、手首への負担を軽減してくれました。
また「GL 135 SA」の軽さも好印象でした。ほどほどのアンチショックで、軽さを求める方はコチラをおすすめします。
試作のHSS付きFast-135はアンチショックの感触が弱く、まだまだ改善の必要がありそうでした。ただ、雨でも楽にサイズ調節ができるFastロックシステムは非常に魅力的でした。
このようにSINANOではフィールドテストを繰り返し、試行錯誤を重ね、より良い商品を提供しております。これからもここで開発秘話などに触れていけたらと思います。
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